お茶を身近に楽しむ

気軽なお茶のこと書いてゆきます

詳細ご説明 源氏香図の棗

以前紹介した

https://ganpeki2024.hatenablog.com/entry/2024/03/04/064024

こちらのブログほか、実際の茶席でも好評につき、

詳細をご説明します。

 

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源氏物語のうち、

光源氏が栄華を極めるまでの第一部

(133帖まで)

の源氏香図を描いています。

源氏香図とは、香道でもちいる、

いわばお香マッチング"の記号を、

源氏物語の帖に割り付けたものです。

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天面中央の4図は

2 帚木、4 夕顔、8 花宴、12 須磨

までの序盤を。

 

外側の8図は

中盤から終盤に至るまでを

四季の移ろいに合わせて並べています。

(=一部、物語の順と異なる。)

23初音、24 胡蝶、25蛍、26 常夏、

27篝火、28野分、18 松風、29行幸

 

それで蓋裏には

光源氏栄華の極み、33 藤裏葉

を描いています。

 

いま見返すと、ベタな配置ですが、

そもそも暗号のような図なので、

これでもイイかと。

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この帖の名のもとの歌、

 

春日さす藤の裏葉のうらとけて君し思はば我も頼まむ"

 

これもいいなぁ。

 

将来、娘がオトコ連れてきて、

許可もとめたら、この棗出して、

その答えとしてやりたい。

 

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いま自宅茶事で好評につき、

秋の市民茶会でも使います。

 

("山下甫斎工房の作"として。)

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源氏物語の流れを頭に入れといてから

茶席に入っていただけると、

私と思いが共有できます。

 

(てか、教養人としては、常識レベル?)