禅宗の僧らしい迫力ある書です。
無学宗衍(1721-1791)は大徳寺第378世の僧侶です。
無学和尚の助力により、
七事式を制定したそうです。
江戸時代中期、茶道人口増えるにつれ、
華美、遊興に流れる風潮を、
『七事随身』、禅の精神に基づく厳しい修練を目的とした「七事式」が創られました。
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5〜7人(以上)で修練をするのですが、
くじ引きでお茶点て役、飲み役を決めたり(花月)、
お茶の種類を当てっこしたり(茶カブキ)、
メンバーの点前を採点したりです(一二三)。
現代の私らからすると、だいぶ遊び要素も入っているように見えますが。
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現在でもよく行われています。
くじ引きなど、不確定要素が多いので、
なかなか習得できません。
“花月百遍朧月“とも
(花月は100回やっても朧げに覚えているくらい)
言い習わされています。
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そんな点前ですが、
研究会ではよくやる演目(?)でもあるんです。
私もここ数年内で軸荘付花月と貴人清次濃茶付花月が当たり、偉い(業躰)先生の前で、冷汗かきながらデモンストレーションしました。