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いわくつき人間国宝・高橋敬典 作の鬼面切合釜 と 風炉

先日、ヤフオクでゲットした釜と風炉

出品者さん、知ってか知らずか、

上下(釜・風炉)チグハグで出品され、

それゆえにライバル少なく、ごく安価で競り落とせました。

 

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このタイプ(切合風炉釜セット)は、

炭手前のとき、灰器使わないので、

立礼・点茶盤のとき、ぴったり。

灰型見えにくいし。(手抜きでバレない?)

 

まあ炭も目に入らず、あつい時季によいかも。

 

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いわくつき"としましたが、

釜の方は正真正銘・人間国宝・高橋敬典

『鬼面切合釜』

とされるモノに間違いございません。

(共箱つき)

 

コンディションも良好です。

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ただ、風炉の方が、、、

敬典の場合、風炉は金谷浄雲のとセットが普通です。

今回出品のは、作者の銘見当たらず、

箱ナシなのまではエエとして、

 

 

この釜には『鬼面風炉』とあわせるのが普通ですが、

セット出品されたのが『朝鮮風炉』でした。

 

この下のが、鬼面風炉

朝鮮風炉には、この上の型の釜

 

どこまで強いお約束なのかは存じませんが、

お茶人さん、この出品組み合わせ、

視覚として強い違和感があるのでは?

(おそらく誰もこんな組み合わせ見たことない)

 

じゃ、何で私がゲットしたかというと、

朝鮮風炉にあう釜(敬典 )を、

既に所持しているからです!

(20年くらい前、釜単品・箱ナシで入手)

これまでは 予備の釜として水屋でつかってた程度ですが、やっと本来の組み合わせで

使う機会がありそうです。

 

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そもそも、高橋敬典の釜は、

そう高価ではありません。

 

敬典ご本人の作とその工房作とが、

一緒くたに扱われていて、

元々ごく安価に売られてました。

(お稽古道具とほぼ同価格帯で)

当然、大量に流通しました。

 

ほか、

そのことで文化庁から警告を受けた とか、

そもそも 人間国宝の認定を受けた基準が不明 だとか、

真偽不明な噂まであり、

現在評判はよろしくありません。

 

 

そういう訳で、

お稽古道具の1/10以下でゲットできました。