普段はおもに成り行き任せで茶道具購入している私ですが、
(オークションや入札会で)
ちゃんと能動的に買いました!
古臭い竹の花入!!
しかもダジャレ系の銘つき!!!
茶席でも大好評で、大満足ですっ!!!!
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竹の花入をはじめて使ったのは、 千利休 。
それは床の間の壁に掛けて使うものでした。
それから100年ほど経ち、
千宗旦(利休の孫)の高弟・藤村 庸軒 が、
床置き専用の竹花入を作りました。
最初のは『遅馬』と銘名されました!
<駆けられない→掛けられない の駄洒落、>
このエピソードは、茶道辞典に載っています。
(現在、北村美術館 蔵)
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それでこのたび、某地方の素封家より出てきました。
庸軒 作、銘、共箱 の 竹花入『霜筵』!
この春、美術倶楽部で売りに出てて、
(老舗古美術商扱い)
一目惚れするも、予算オーバーで一旦スルー。
諦めきれず翌日、もう1回観にいって、
清水の舞台から飛び降りるつもりで、
買いました!
霜ついた筵(むしろ)は上に掛けて寝れません。
これも“掛けれない“というダジャレ銘名シリーズの1つなようです。
竹の表面に“白いもや"かかっているのが、
銘と相まって涼しげな風情です。
コンディションは最良ですが、
300年以上のときを経た風格も満点です。
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さっそくこの夏、
“宗旦槿“を入れて、市民茶会てつかいました。
自宅茶事では、それに加えて、
焼き物に“鰆の幽庵焼き“をお出ししました。
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宗旦四天王のひとりなので、どうしても花は“宗旦槿“(底紅の白むくげ)を入れてみたかったのです。
茶室・庭園「天然図画亭」(国指定の名勝)がありまして、
その作者が 藤村 庸軒 と その弟子の 北村 幽庵 です。
現在では『幽庵焼き』にその名を残しています。
(幽庵の発明とは、後世の後付けですが、)
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またさらに「天然図画亭」の居初氏は、
現在も続く名家です。
そこの当主は、かつて私が勤めていた会社へ出稽古に来てくださってました。
(私の上司も習っていた)
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既にモトは取った気分です。
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長文失礼いたしました。
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