3/17懐石メニュー5.焼き物
藤村庸軒の弟子・北村幽庵は
美食家として有名で、
幽庵焼を発明したとされています。
(俗説)
「天然図画亭」という名勝があり、
その庭は藤村庸軒と北村幽庵の合作なんだとか。
(当時我が家(社宅)での茶会の際は、
近くの浮御堂とあわせて、
オプショナルツアーとして、
ゲストを連れていってました。)
今回、茶席の床に藤村庸軒作の竹花入れをつかったので、
それにからめて焼き物は幽庵焼にしました。
鰆
みりん
薄口醤油
酒
柑橘類の果汁
鰆は骨のないように切身にして、
上記調味料を合わせた汁に漬けておく。
懐石料理出しはじめの頃から焼きはじめ、
(焦げやすいので注意)
出すタイミングまで表裏焼き、
あたためておいた皿に手早く盛って、
葉山椒を載せて、即給仕。
幽庵焼はさめてもそこそこ美味しくいただけるのですが、
懐石料理の焼き物としては、
熱いウチに出さねばなりません。
器は大樋年雄さん(現十一代長左衛門)作 飴釉皿
UIAがらみで長年ウチの師匠と交流があり、
最初に個展されたときにもとめられたと聞いています。
(最近、私に賜りました。)
金沢の作家さんで、1月の地震では、
大事な作品がたくさん割れちゃったそうですが、
その後大丈夫でしょうか。
https://ganpeki2024.hatenablog.com/entry/2024/02/09/195614
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幽庵焼き、焼き上がり、
ちょっと見た目が濃い色ですが、
お酒に合う味付けで、ゲストに好評でした。
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それで、これも翌週、京料理屋さんで同メニューをいただきました。
やはりプロのはやわらかくてうまい!
これに近づける調理ノウハウはあるのですが、
ワンオペ茶事・懐石ではその場でその手間がとれません。
もちろん目標としては認識しておきます。