お茶を身近に楽しむ

気軽なお茶のこと書いてゆきます

2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

中里重利 造 唐津茶碗

茶道では、茶碗の格付けとして、 “一楽・ニ萩・三唐津" と いい習わされています。 その名に恥じぬ、堂々とした造り! さすが、中里重利 さんです。 ランキング参加中茶道 ----- 私が仲良くさせていただいている 京焼・宮川香雲さんは、 この中里重利 さんに…

登り窯焚き見学したときの水指

今週のお題「一生モノ」 宮川香雲 朝鮮唐津一重口水指 数年前、いまの師匠んとこ社中有志一同で 香雲さんの登り窯(宇治の山奥)窯焚き見学に伺いました。 窯焚き見学のほか、 湯呑みへの絵付け体験 (先代の長治さんご指導)や、 茶席(挑交会の皆様ご奉仕)、 お…

実は真台子や皆具も

個人持ちしています。 (教える気もなかったのに) ランキング参加中茶道 前々職、コンサル会社んとき、 同僚の伯母様が、 『終活』されるというので、 姫路のご自宅まで押しかけ、 お稽古道具・車満杯いただいて きました。 ----- 例年、支部の初茶会では、 …

堺湊焼 津塩吉右衛門 ら 楽茶碗など

前職は堺の団体職員でして、 在任中に 『堺茶の湯まちづくり条例』 https://www.city.sakai.lg.jp/kanko/bunka/keikaku_jyourei/chanoyu/sakaichanoyumatidukurijorei.html てのできたなぁ。 (特に何も変わらんかったけど) ランキング参加中茶道 大学もそっ…

角谷一圭 作 棗釜

人間国宝 角谷一圭のお釜、数年前にやっと入手できました。 お茶習い始める前、1990年・細川護貞 さんの私の履歴書(日経新聞 連載記事)に出てきたのを覚えていて、ずっと狙っておりました。 これからばんばん使い込んでゆきたいです。 ランキング参加中茶道

自慢の逸品 山水蒔絵 茶箱

高蒔絵 ちょっと昔の茶箱です。 (茶箱とは、お出かけ先でお茶点て楽しむためのコンパクトな茶道具一式をいれる箱です。) 知人の塗師にみてもらったところ、 もう今ではできない技法 (手間かかり過ぎ)で作られた、 優れものだそうです。 某文庫から放出され、…

割り山椒 1コインで

懐石料理に使う向付、 この割り山椒型、ずっと探してますが、 なかなかエエもんに巡り会えず。 作者がわかりませんが、 よく出す“真鯛の昆布締め“を 盛りつけて映える色合いの、 とりあえずゲットし、よく使っています。 ランキング参加中茶道 (我が家の茶事…

日々是好日 大徳寺系?大亀老師かも

映画のタイトルとしても使われていた、(2018年 主演 樹木希林)この語句、 禅語的にはいろいろ深い解釈がされていますが、 (『碧巌録』第六則に収められている公案) 文字通りに「毎日毎日が素晴らしい」と解釈して、普段掛けに使うことが多いです。 ラン…

根来 竹 独楽棗 村瀬治兵衛 造

このざっくり荒削りなつくりがたまりません。 二代村瀬治兵衛の作です。 ----- 実は私、現代のきれいな金蒔絵棗 に関する審美眼がなく、(5万のも100万のも見分けがつかない)公の茶会(静和会)で使う薄器に迷っていたところ、いちばんのお気に入りだっ…

燗酒と引盃 我が家の茶事には欠かせません

ウチの茶事では、 この燗酒と引盃で日本酒を楽しんでもらいながら、私が調理する懐石料理をたべていただいてます。これで主客酒を酌み交わしつつ楽しむ酒は最高です。 またウチでは茶席(道具組)や懐石料理がエエ加減な分、抹茶 お菓子 お酒 には、こだわっ…

お菓子が際立ちます 永樂妙全 乾山写 銹絵 蔓手付 菓子鉢

菓子鉢はあまり主張強すぎるとメインであるお菓子が映えないので、この地味めなのよく使っています。 (主菓子の華やかさを際立たせたいときに) 蔓の手付ってのはあまりないので、珍しがっていただけます。 さすがの永樂、モノの出来は最上です。 ランキン…

丹波窯変花入 民藝でなく作為で

市野豊治作 ランキング参加中茶道 22年前.お茶の仲間と窯元へアポなし突撃するも.親切に対応.解説いただき.大いに盛り上がりました。 意見が一致したのは.”民藝運動は性に合わん!”ということです。 現代に飯茶碗としてつくられたモノを 抹茶茶碗として…

永樂了全・土風炉 この花押の和哉・陶心って誰?

今では色絵茶碗の最高峰として知られる永樂ですが. 元々は土風炉師でした。 (陶芸をはじめたのは十代了全から。) - その十代了全の 道安風炉 を入手しました! 格安で!! 誰かわからんヒトの花押が.現物に書いてあるので... - 箱書きと同一人物の花…

関雪 一声 お正月シリーズ

橋本関雪 一声 梅の木にとまる鶏がひと鳴き この時季.よく掛けるお軸です。 この方の画を茶席の待合で見ることは.まずありませんが.私は好きです。 (入手したあと縁の下に仕舞いっぱなしで数年忘れてましたが.) ランキング参加中茶道

九代大樋 黒楽 山景

大樋でも名工の呼び声高い 九代大樋長左衛門(陶土斎)(1901〜1986)(ご当代のお祖父様) ランキング参加中茶道 この方の作品.ずっと狙ってましたが.気に入ったできばえ.かつ ちょうどいい銘 のが.なかなか巡り合えず。 3年半前.京都の入札会でやっ…

真葛 神鈴ノ絵 茶碗 お正月シリーズ

まだ箱書きはもらってませんが、ウチのコレクションで 最上級クラスの色絵茶碗 です。 銀座のアートオークションで、ダメ元金額(エスティメイト額のはるか下)でビットしてたら、いつのまにか落札できていた茶碗です。 (落札額 全く覚えていません) 「私…

流派にとらわれずぎず 灰釉鉄文 茶碗・清水卯一作

人間国宝・清水卯一さんの作品です。 この方、滋賀県大津市・蓬莱山麓に、蓬莱窯を構えてられました。 私、家を建てたのが JR湖西線 蓬莱 駅近くでして、(建てた時点ではまだご存命でしたが、知らず。)それにちなんで入手した次第です。 ランキング参加中…

日の出鶴 茶碗 お正月シリーズ

京焼三代中村秋峰作 これもなにやらめでたい色絵なので.お正月によくつかいます。 中村秋峰さん.そうハイブランドでもありませんが.技術は確か。独自の技法もお持ちです。 気に入って何碗か持っています。 ランキング参加中茶道

国際交流茶会で あわや一触即発?!

私が2000年から所属していた大阪の青年部では、 毎年秋、大阪府の留学生対象に国際交流茶会をやってます。 希望者には和服を着せて茶席を楽しんでもらいます。 留学生の方々、めちゃくちゃ喜んでくださるので、たいへんやり甲斐があります。 青年部を卒業し…

古曽部焼 御本写立鶴茶碗 お正月シリーズ

お正月なので、引き続きめでたい鶴の茶碗を 古曽部 四代五十嵐信平作 100年以上前の作ですが、 存在感があるお茶碗です。 薄作りに大胆に鶴の形が捺され、茶碗内側まで凹み、僅かにひびまで入っています。 ランキング参加中茶道 - 実は現・高槻古曽部の寒川…

小松・行松旭松堂さんのお菓子 直接被害はなかったそうですが、

石川県小松市・行松旭松堂製 銘 春の野 震源からそう近くはなく、 お店は被害なかったとのことですが、 思いやり深く、フットワーク軽いご主人のことなので、 被災者、復興支援に注力されることでしょう。 七代めのご主人さん、 若くして大きな組織を束ねら…

寿茶碗、十代大樋 お正月シリーズ

十代大樋長左衛門の手による 飴釉茶碗で、 ”寿”の字は 鵬雲斎 のをかたどったもの。(花押とあわせて) 昨年7月 鵬雲斎 百寿お祝い趣向の茶会で使いました。(地元市民茶会で勝手にお祝い) - このときは小松にある行松旭松堂製・百寿幸 も出しました。 ラ…

輪島塗・一后一兆作 春草棗 すみやかな復興を祈っています。

石川・能登 地震に遭われた方々、 その後の火災もあわせ、えらいことになってますがご無事でしょうか。 すみやかな復興を祈っています。 素敵な春を迎えられることを願ってます。 ランキング参加中茶道

新春からの酒宴にぴったりな古い掛け軸(相剥ぎ)

田家春望 出門何所見春色満平蕪可嘆無知己高陽一酒徒 - 中国・唐代の詩人・高適(702?‐765年) 作の五言絶句・田家春望の書です。 - <書き下し訳> 門を出でて何の見る所ぞ春色 平蕪に満つ歎ず可し 知己無きを高陽の一酒徒 ----- 20年以上前、 我が家での茶事…

「いざ鎌倉!」鉢木炉縁

もともとネット系茶人仲間として知り合いだった、岩渕祐二さんに鉢木炉縁をつくってもらいました。 ”鉢木”は 「いざ鎌倉!」のエピソードで有名な 能の一曲 です。 - 鉢木(はちのき) 能曲 伝観阿弥・世阿弥作 人形浄瑠璃、歌舞伎になったり、尋常小学校教…

"新龍"富士釜、おめでとうございます!

あけましておめでとうございます。 新春らしく、おめでたい富士型の釜を! 地紋は、 今年の干支 龍!! - もともとは ”雲龍” という伝統的な柄なのですが、時を経るうち、写実からかけ離れ、 記号化しているのが昨今の現状です。 それをヨシとしない私、現在…